処暑を過ぎれば...
もう秋ですね。
頭を垂れる稲穂かな。
虹とアートとスポーツカーとパンケーキ
今日はいいことが立て続けに起きて、幸せ^_^
「2つの間違い」を探せ!
来月、東京ではじまるコートールド美術館展の目玉といえば、やっぱりこの作品。
《フォリー・ベルジェールのバー》というマネの作品なのだが、なんだか「間違い探し」のような印象を覚えないだろうか?
鏡のこちら側と向こう側とで明らかにおかしな部分があるのだ。
しかもそれは1つではない。2つだ。
まずは簡単な方から。女給の位置は明らかにおかしい。正面を向いている実像と斜めを向いている鏡像。現実にはあり得ないフィクションの世界である。
もう1つの間違いには果たしてどれだけの人が気付いただろうか?
手前左の赤い瓶にご注目。実像と鏡像とで中身の量が違うのだ。わずかだが、鏡像の方が少ない。
「実像より鏡像の方が時間的に後の世界が描かれている」ことになる。
どこかボーっとしている女給も男が現れるときっと笑顔で応対しているのだろう。鏡像の彼女は後ろ姿しか見えないが、男が熱心に女給を口説き落としている様子を見ると、そんな想像がわく。
「よく観察すること」は「深く楽しむこと」に直結するという好例だろう。
「366日の西洋美術」面白いです!
昨日、地元の本屋さんで購入したこの本がとても面白いです。
366枚の西洋絵画(すべてカラー印刷)とその解説とが1ページずつ載せられていて、絵画だけを見ても、解説を一緒に読んでも、どちらでも楽しめます。
取り上げられている作品は必ずしも西洋美術史の順番に厳密に沿って並べられているわけではないのですが、そのことがかえって、私にはこの本を読むことを気楽にさせてくれ、とても心地よいです。
読んでいて「もう少しこの作品の周辺のことを知りたいなあ」と思ったら、辞書代わりに「西洋美術史ハンドブック」で調べてみています。
私は美術館で本物の作品を見たときに、キャプションなどで瞬時に周辺知識を仕入れるのって結構難しいです。だから、こういう本で少しでも前もって気楽に「予習」しておくと美術館に行くのが何倍も楽しくなる気がします。