「印象派、記憶への旅」展@ポーラ美術館
先日、ポーラ美術館の「印象派、記憶への旅」展に行ってまいりました。
もともと、 ポーラ美術館もひろしま美術館も印象派などの近現代絵画を数多く所蔵しているので、この2つが共同開催の本展では印象派以降の名作がずらりとならび、 近代絵画好きの私はとても気に入りました。
特によかったのがコローとドガ。
コローの作品は、やはり色彩に魅かれますね。彼の作品のなかでもかなり晩年のものでないと、 実はこの色彩は表れてこないのですが、何回見ても独特ですよね。しかも、 コローはモネのように戸外で制作をしたのではなく、 景色を記憶してアトリエで作品を仕上げていますのでその完成度の高さに驚かされます。
ドガはバレリーナを多数描いていますが、 本展でもバレリーナ作品が鑑賞できます。実はこの作品を含め、 彼のバレリーナ作品は油彩画でなくパステル画がとても多いんですが、これには理由があります。
バレリーナ作品は彼が晩年に描いたものが中心。
彼はもともとは油彩画を描いていたのですが、 晩年になって目を悪くしてパステル画に転向しているんですね。
その頃に描いた作品にバレリーナが非常に多いんです。だから、 バレリーナ作品は基本的にパステルです。
オルセー美術館などに行くと、 ドガのバレリーナ作品は作品保護の観点からとても暗い部屋で鑑賞させられます。
最後に、もしポーラ美術館に行かれるのであれば、 車がオススメです。
美術館周辺の仙石原は、ドライブするととても気持ちいいんです。直線道路もありますし、そのまま芦ノ湖や箱根スカイライン、 ターンパイクにも出られます。
私は今回は車がなくて電車とバスで行ったのですが、この間BRZを契約したばかりなので、 納車が間に合えばまた車でも行きたいなあ。
新車のBRZで箱根の美術館!考えただけでもワクワクします。